哲学– category –
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哲学
『見えるからといって、覗いていいとは限らない』──ビクトル・ユゴーの名言が示す“裸眼で世界を見る”という現代的意味
大学時代の友人がToulouseに遊びに来てくれました。その友人が宿泊していたホテルはビクトル・ユゴー市場の近くにある小さなホテルでしたが、その部屋にはビクトル・ユゴーのこんな言葉が飾られていました。 « Regarder le ciel dans le télescope, … c’es... -
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モンテーニュ、ラ・ロシュフコー、ラ・ブルイエール ─ 人間を見つめる三つの眼
フランス文学の歴史を振り返ると、「モラリスト(moraliste)」と呼ばれる人々の存在が際立っています。彼らは哲学者でもあり、心理学者でもあり、観察者でもありました。彼らが書いたのは抽象的な理論ではなく、**「人間とは何か」**という永遠の問いへの... -
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「老荘思想が問いかける、”死ぬまでにやりたいことリスト” という現代の欲望」
■ 1. 「死ぬまでにやりたいことリスト」の時代 現代の高齢者、いわゆるリタイア世代の多くは、人生の終盤に向けて「死ぬまでにこれだけはやっておきたい」と願うリストを持っています。 世界一周旅行 憧れの国へ行く スカイダイビングを体験する もう一度... -
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ピュロン主義とインターネット社会
🌐 現代社会とピュロン主義の親和性 🔹 1. 無限に続く意見の対立 → 判断停止の必然性 インターネットでは、どんな主張にも**「反対意見」や「反証」が簡単に見つかる**。 情報が多すぎて「どれが本当なのか」がわからなくなりがち。 → これは、ピュロンが説... -
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和辻哲郎はロシアをいかに語るか──風土論から見る宗教・政治・文学の深層
哲学者・和辻哲郎(1889–1960)は、『風土 ― 人間学的考察』において、「風土」とは単なる自然環境ではなく、人間の生き方、宗教、社会制度、倫理のあり方にまで深く関わる根源的な「生の場」であると説きました。 本記事では、和辻の提示した三つの風土類... -
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宇宙と調和するスピノザと東洋思想
――「自己」と「世界」がつながるとき、ほんとうの自由が訪れる はじめに:自由を求める現代人のジレンマ 現代社会では、「自分らしく生きること」や「自由になること」が大きな理想として語られます。しかし実際には、多くの人が不安や焦り、孤独感や無力... -
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ラ・ロシュフコー的視点から見る「保身」
これまでの日本の政治家や官僚は、保身で動いている人たちがほとんどではないかと言いたくなります。。 その点について、ロシュフーコー的な考え方をするならば、それは至極当然ということになるでしょうか。 ロシュフーコー的に、今の現代日本の腐敗した... -
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🖋️ トルストイ vs ドストエフスキー:ロシア文学の巨星たちは何が違ったのか?
ロシア文学の2大巨匠、レフ・トルストイとフョードル・ドストエフスキー。その名を聞いたことがある人は多いでしょうが、彼らがどんな人生を歩み、どんな思想を持ち、どんな物語を描いたか、意外と知られていません。 この記事では、両者の生涯・人生観・... -
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アランの命日に、シモーヌ・ヴェイユと
今日6月2日は「幸福論」で有名なアランの命日だそうです。 アラン(Alain、本名エミール=オーギュスト・シャルティエ)とシモーヌ・ヴェイユ(Simone Weil)は、ともにフランスの思想家であり哲学者ですが、世代も思想のスタンスも異なります。ただし、... -
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キゲン(機嫌)の研究
はじめに:感情の地層と心の気候 hyperessays.net人の「機嫌(キゲン)」とは、一瞬の感情の天気ではなく、心に幾重にも重なる感情の地層と言えるでしょう。日々の出来事や過去の記憶が積み重なり、その人特有の気分の傾向=「心の気候」を形作っています... -
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生き抜くこと――白石(ペク・ソク)の詩と静かな抵抗
ハングル講座の「私の好きな韓国文学」のコーナーで韓国の詩人白石(ペク・ソク)が紹介されていました。その白石の評伝を書いたアン・ドヒョンの言葉が印象的です。 アン・ドヒョンの言葉 「人生は評価されるものではなく、生き抜くものである」 これは、... -
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考えすぎないこと ― ピュロンに学ぶ静けさの哲学
私たちは、あらゆることを「考え、判断し、結論を出す」ように求められながら生きています。ですが、こうした姿勢が疲れや不安の原因になっていると感じたことはないでしょうか? この問いに対して、古代ギリシャの哲学者**ピュロン(Pyrrhon)**は、思い...
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