
2025年4月13日〜4月19日
この記事でわかること
- OpenAI「o3」「o4‑mini」 の性能と価格
- NVIDIA H20 への恒久ライセンス制が招く波紋
- EU AI Act の次のマイルストーン(8月2日)
- Anthropic、Google DeepMind、Apple の最新施策
- 今週の 大型資金調達 と 政策動向
1. OpenAIが新モデル「o3」「o4‑mini」を正式公開
4月16日、OpenAIは o3 を「最も高度な推論モデル」と位置づけてリリース。同時に軽量版 o4‑mini も発表しました。両モデルは画像入力を統合的に扱え、ChatGPT のブラウジング・Python・ファイル解析ツールすべてをネイティブサポート。API 価格は GPT‑4 Turbo 比で約2割安く、o4‑mini はオンデバイス推論を視野に入れています。AxiosThe VergeOpenAI
2. NVIDIA、対中輸出規制で55億ドル引当
米商務省は H20 GPU を恒久的にライセンス制とし、NVIDIA は 55億ドルの損失計上 を発表。4月16日の市場では株価が約6 %下落しました。規制強化に伴い、フアンCEOは北京を訪問し「中国での投資継続」を表明しています。ReutersReuters
3. Anthropic「Claude」—Voice Modeを今月限定公開へ
Bloomberg などの報道によれば、Anthropic は iOS 版 Claude に 3 つの英語音声(Airy・Mellow・Buttery)を追加する Voice Mode を4月末までに一部ユーザーへ提供予定。HIPAA 対応や Gmail 連携など、業務向け機能拡張も進行中です。The VergeMacRumors
4. EU AI Act――8月2日に一般目的モデルの義務化
AI Act は今年2月2日に「禁止行為」と「AIリテラシー義務」が施行済み。次の締切は2025年8月2日、ここで General‑Purpose AI (GPAI) 提供者への技術文書・著作権対策等が必須になります。EU AI Office は 3月に 第3稿のコード・オブ・プラクティス を提示し、遵守方法を示しています。Shaping Europe’s digital futureHome | White & Case LLP
5. Google DeepMind――“Streams”構想と創薬モデル「TxGemma」
- Streams: 環境との対話から自己学習する「エージェント的アプローチ」を提案。研究フェーズながら「人間の前提を排した学習」が注目されています。ZDNET
- TxGemma: Gemmaファミリーを基盤とした 創薬特化のオープンモデル。タンパク質特性予測と臨床試験成功率推定で既存LLMを上回ると報告。Home- Google Developers Blog
6. Apple、プライバシーを守る「合成データ学習」を採用
Apple Intelligence チームは、実ユーザーデータを使わず 合成メール と 差分プライバシー でモデルを改良する手法を公開。参加端末がローカルで合成データと実メールを比較し、統計のみをサーバへ送信するアーキテクチャです。Genmoji や要約機能で先行導入され、iOS 18.5 から順次拡大予定。Business InsiderTechCrunch
7. スタートアップ資金調達が活況
| 企業 | 調達額/ラウンド | 注目ポイント | 出資者例 |
|---|---|---|---|
| Goodfire AI | 5,000万ドル Series A | LLM機械論的解釈ツール「Ember」 | Menlo Ventures, Lightspeed, Anthropic |
| Exaforce | 7,500万ドル Series A | Agentic AI でSOC運用を10 ×効率化 | Khosla Ventures, Mayfield |
| Doctronic | 500万ドル Seed | 多エージェント医療AI+人間医師 | Union Square Ventures |
トレンド: 解釈性・セキュリティ・ヘルスケアといった “AI安全” 文脈 での大型投資が目立ちます。
8. スタンフォード「AI Index 2025」—業界 vs 学界の格差拡大
今週公開のレポートは「注目モデルの90 %を産業界が独占」「推論コスト前年比3.4倍」などを指摘。中国勢の追い上げや 合成データの台頭 も強調しています。WIREDNature
9. 政治動向:下院民主党48名が「無認可AI停止」を要求
議員らは DOGE(政府効率局)が MuskのGrok AI を用いて職員データを監視していると指摘し、OMB に詳細説明を求めました。リスク管理や利益相反を懸念しています。Reuters
まとめと今後のチェックポイント
- 規制 と 安全志向投資 が並行して進む“AI第二幕”へ
- 企業は EU AI Act の義務化スケジュールを逆算して体制整備が必須
- モデル競争は 推論コスト と オンデバイス化 がキーワード
- 来週は Microsoft Build(4/22〜)、NIST フロンティアモデルワークショップの発表が予定されており、続報に注目です。

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